【はじめに】
さて以前私は、株は将来は予想できないとの前提に立っても年5%程度の
収益を期待できると書きました。
あわせて先週、日本の株は値下がりし続けているにも関わらず、企業の資
産は増え続けている事をご説明しました。
「だからそれが何なのさ!」今回は、これにお答えしようと思います。
【株にはスポンサーがいる!】
いきなり結論を書いてしまいました。
「株が年5%程度の収益を期待できる理由」それは企業が資金提供をして
くれているから・・・です。
ここがギャンプルや外貨取引には無い大きな違いなのです。
#FXはスワップ金利があるように思えますが・・・これは実は違います。
#このあたりは別途ご説明申し上げます
まず、「配当」です。
「これは投資家に直接返されるお金」ですから分かりやすいですよね。
そして、もうひとつ、「利益の内部留保」。
これは配当を終えた後の「残った利益」を企業が蓄えてゆくもの。
これによって株主資本(純資産)が増えてゆきます。
#株主資本とは企業の持つ資産だと考えて下さい。
ですから、もし株価が株主資本に比例するならば
(PBRが変わらないならば・・・と読み替えて頂いても結構です)
株主資本が増えた分だけ株価も上昇して行くのです。
「株主資本が増えた分、株価も上昇する」
残念ながら「かなり異常な日本」ではこの実感は少ないと思いますが、
世界を見渡せば一般的な事実です。
【日経平均での株主資本の増加】
では、「株主資本が増えた分だけ株価も上昇する」と仮定した場合、毎年
どの程度の額、株主資本が増えるか・・・です。
例えば・・・(下記は配当分も再投資するとの前提:日経平均ベース)
(1)バブル崩壊から今までの平均 260円/年
(2)過去8年間の平均 460円/年
(3)今期の予想利益(四季報ベース) 620円/年
なんて数字が参考になりそうです。
ここでは、間を取って「過去8年間の平均 460円/年」を基準にして
みますネ。
#なぜ「8年を基準にしているか」については
#http://gookabu.blog48.fc2.com/blog-entry-50.htmlをご参照下さい。
つまり
「企業は日経平均1株あたり、毎年460円の資金提供をしてくれる」
という事になります。
この「毎年460円」。リーマンショックや震災を含む8年間の平均です
から、かなり控えめだと思いますヨ。
例えば来年3月末の株主資本は、こんな風に考えられます。
今年、3月末の株主資本は約7700円でした。今年度、企業が460円
提供してくれるならば
来年の株主資本(8160円)=今年の株主資本(7700円)+資金提供(460円)
と、なります。
PBRが今と変わらないと言う前提に立てば、来年の株価は
来年の想定株価(9547円)=来年の株主資本(8160円)×PBR(1.17)
なんて言えそうです。(実際には配当分目減りしますケレド)
ですから、株を持っている間は(控えめに見て)毎年460円程度、配当か
株の値上がりを受け取る事ができるのです。
株価がおよそ9,000円ですから毎年5%、何かを頂ける計算です。
【まとめ】
とは言っても、株価は年間20%以上の派手な値動きをします。
この5%なんて隠れて見えなくなってしまうのです。
でも、5%を馬鹿にしてはいけません。カジノなんてこの5%を顧客から
カスメ取る事で経営が成り立っているのです。
ですから、株価の根本に「株主資本の増加」がある事は知っておいた方が
よいと思いますよ。
そして・・・今の日本のPBR、限界に近いぐらい「低い」と思います。
いくら日本の未来が暗いと言っても「行きすぎ」と思う次第。
ですから、今後は最低限「株主資本の増加」程度は上昇して行くのではな
いかと考えています。
#もちろん、上がったり下がったり、しながらでしょうけれど・・・
お役に立ちましたらポチっとお願いします。
さて以前私は、株は将来は予想できないとの前提に立っても年5%程度の
収益を期待できると書きました。
あわせて先週、日本の株は値下がりし続けているにも関わらず、企業の資
産は増え続けている事をご説明しました。
「だからそれが何なのさ!」今回は、これにお答えしようと思います。
【株にはスポンサーがいる!】
いきなり結論を書いてしまいました。
「株が年5%程度の収益を期待できる理由」それは企業が資金提供をして
くれているから・・・です。
ここがギャンプルや外貨取引には無い大きな違いなのです。
#FXはスワップ金利があるように思えますが・・・これは実は違います。
#このあたりは別途ご説明申し上げます
まず、「配当」です。
「これは投資家に直接返されるお金」ですから分かりやすいですよね。
そして、もうひとつ、「利益の内部留保」。
これは配当を終えた後の「残った利益」を企業が蓄えてゆくもの。
これによって株主資本(純資産)が増えてゆきます。
#株主資本とは企業の持つ資産だと考えて下さい。
ですから、もし株価が株主資本に比例するならば
(PBRが変わらないならば・・・と読み替えて頂いても結構です)
株主資本が増えた分だけ株価も上昇して行くのです。
「株主資本が増えた分、株価も上昇する」
残念ながら「かなり異常な日本」ではこの実感は少ないと思いますが、
世界を見渡せば一般的な事実です。
【日経平均での株主資本の増加】
では、「株主資本が増えた分だけ株価も上昇する」と仮定した場合、毎年
どの程度の額、株主資本が増えるか・・・です。
例えば・・・(下記は配当分も再投資するとの前提:日経平均ベース)
(1)バブル崩壊から今までの平均 260円/年
(2)過去8年間の平均 460円/年
(3)今期の予想利益(四季報ベース) 620円/年
なんて数字が参考になりそうです。
ここでは、間を取って「過去8年間の平均 460円/年」を基準にして
みますネ。
#なぜ「8年を基準にしているか」については
#http://gookabu.blog48.fc2.com/blog-entry-50.htmlをご参照下さい。
つまり
「企業は日経平均1株あたり、毎年460円の資金提供をしてくれる」
という事になります。
この「毎年460円」。リーマンショックや震災を含む8年間の平均です
から、かなり控えめだと思いますヨ。
例えば来年3月末の株主資本は、こんな風に考えられます。
今年、3月末の株主資本は約7700円でした。今年度、企業が460円
提供してくれるならば
来年の株主資本(8160円)=今年の株主資本(7700円)+資金提供(460円)
と、なります。
PBRが今と変わらないと言う前提に立てば、来年の株価は
来年の想定株価(9547円)=来年の株主資本(8160円)×PBR(1.17)
なんて言えそうです。(実際には配当分目減りしますケレド)
ですから、株を持っている間は(控えめに見て)毎年460円程度、配当か
株の値上がりを受け取る事ができるのです。
株価がおよそ9,000円ですから毎年5%、何かを頂ける計算です。
【まとめ】
とは言っても、株価は年間20%以上の派手な値動きをします。
この5%なんて隠れて見えなくなってしまうのです。
でも、5%を馬鹿にしてはいけません。カジノなんてこの5%を顧客から
カスメ取る事で経営が成り立っているのです。
ですから、株価の根本に「株主資本の増加」がある事は知っておいた方が
よいと思いますよ。
そして・・・今の日本のPBR、限界に近いぐらい「低い」と思います。
いくら日本の未来が暗いと言っても「行きすぎ」と思う次第。
ですから、今後は最低限「株主資本の増加」程度は上昇して行くのではな
いかと考えています。
#もちろん、上がったり下がったり、しながらでしょうけれど・・・
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