【はじめに】

 前回、株の分析ではよく

 「過去ン年の連続データを『ランダムに抽出したデータである』と
  仮定して」

 分析を行っているケースが多い。
 ところが、これは「統計学の原則」を無視してしまっている事になる。
 
 と、お話ししました。

 これはこれで宜しくない事なのですが、投資の世界には、さらにヒドイ
 情報が蔓延しています。今回はこのお話です。

【テクニカル法則・・・】

 グランビルの法則、MACD、RCI、RSI、ストキャスティクス、・・・
 和風な所では酒田五法に一目均衡表。
 様々なテクニカル指標があります。

 そして、これらのテクニカル指標が
 「**となった時はカイのサイン、**となった時はウリのサイン」
 なんて情報が巷にあふれています。

 そして、この様な内容が市販されいている本にも記載されていたりし
 ます。

 ・・・で、何がヒドイのでしょうか?!

 実は、良くある
 「**となった時はカイのサイン、**となった時はウリのサイン」
 これってホトンド「何の根拠もない」からです。

 ウソだと思うならば、ご自身で確認してみて下さい。

 別に50年なんてムリ言いません。おそらくダメだと言う事は10年程
 度のデータでも十分確認できます。
#もちろん、10年データでイケルとなっても、そのまま使わないで下
 #さいね。先週の説明です。
 #詳しくは http://gookabu.blog48.fc2.com/blog-entry-169.html
 
 詳しい事は別途説明とさせて頂きますが、条件として

  ・1992年以降のデータを使用
   =>こうする理由は別途ご紹介します。
  ・きちんと、売買手数料を含めて計算

 なんてやってみると面白い結果が出てきます。おそらく、こんな結果で
 す。

  ・売買すればするほど、手数料分損をする。
  ・株を持っていなかった期間があれば「株を持っているだけ」
   よりパフォーマンスが悪い。

 どうでしょう?!どなたか確認されたら教えてください。
 #私は20年ほど前に数億の組み合わせで徹底検証した事があります。
 #本当に「骨折り損のくたびれもうけ・・・でした」(苦笑)

 「テクニカル指標には将来を予測する能力はない」
 これ、プロの間では常識だったりします。

 そして金融経済研究者の結論も
 「テクニカルで将来を予測する試みは、ほぼ無意味」
 なんて言っています。

 ですからプロトレーダー(金融機関で勤務するトレーダー)で、テクニ
 カルを単独で使う人はまずいません。
 ・・・タイミングを測る為に使う人がいる程度

 それが、一般の書籍にはまるで「テクニカルも投資の基本」みたいな書
 かれ方をされています。

 ヒドイですよね。でもこれが現実です。

 テクニカル分析を広めたのは手数料を稼ぎたい証券会社では?!
 なんていう人もいる程です。・・・もちろん証拠はありませんが・・・

 投資に限らず、市販されている書籍には、こういった何の根拠もない事
 が、もっともらしく書いてある事が結構多いのです。

 市販の本は出版社が「売れる」と判断すれば発行されます。
 そして内容がデタラメでも「訴えられる事」はまずありません。

 それどころか内容がデタラメである事に「気づく人」すらホトンドいな
 いのだと思います。普通、検証なんてしません。

 本を読む事はいい事です。ですが、「本が常に正しい訳ではない」
 これは心しておくべきです。

 特に投資関係の本は「内容をまず疑ってかかる」で良いと思います。

 さて、これまで短期売買に対して若干厳しい立場で意見を述べさせて頂
 きました。

 でも私は「短期売買は絶対ダメ」とは言いません。
 来週はこのあたりについてです。
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 (宜しければ下記も参考にしてください)
  ○アクティブリバランス投資法とは?!
  http://gookabu.blog48.fc2.com/blog-entry-86.html
○主なバックナンバー
   http://gookabu.blog48.fc2.com/blog-entry-153.html
○アクティブリバランス詳細解説リンク集
   http://gookabu.blog48.fc2.com/blog-entry-53.html
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2011.10.18 Tue l 投資技法 l コメント (0) トラックバック (0) l top

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