【はじめに】

#初めての方は「投資をマジメに考える」シリーズの
 #ご一読をオススメします。
 # http://gookabu.blog48.fc2.com/blog-entry-153.html

さて今回は「効率的市場仮説」に対する反論です。

 以前にもお話したとおり、色々な研究の結果は

 「個人投資家が売買手数料を越えて利益を出す事は困難」と言える程
  度に、市場は効率的

 と説明しています。

 ですから「マルキール派(インデックス投資派)」の方々は
 「銘柄を選んだり、売買タイミングを計る事は無意味」と考えます。

 ところが、同じ長期投資派でもバフェットさん等は
 「市場が効率的なワケがない」との発言をされています。。
 そして、暴落した市場で割安と思えるの株を買うのが氏のスタイル。

 ご存知の通り、彼はこの方法で「資産世界一位」まで辿り着きました。

 「市場が効率的なワケがない」発言の方が正しそうな気がしますね。

【長期的、「非」効率的市場仮説】

 ここも結論から入ります。これはあくまで仮説です。

 ただ、過去の株価を見てもそうとしか思えませんし、バフェットさん
 など長期投資の著名な方々も概ね同じような事を言っています。

 それはこうです。

 「株式市場は短期的にはかなり効率的。
  1年未満の期間で利益を上げられるような機会を見つける事は、難
  しい。

  だが、数年で利益を得ようとした場合、決して株式市場は効率的で
  とは言えず投資機会を見るけるチャンスは多い」

 如何でしょうか?!

 「長期的、非効率的市場仮説」とでも言えば良いのでしょうか?!

 将来もこの状態が続くのかどうかはわかりません。ですが、現時点で
 はかなり事実に近いと思っています。

【長期的、「非」効率的市場仮説の要因】

 効率的市場仮説を主張されている方は
 「株式市場の参加者は7~8割がプロ(機関投資家)」
 という事を、ひとつの根拠にしています。

 「プロが目を光らせている市場で、利益を上げられるようなチャンス
  が(そんなに)あるはずがない」なんです。

 でも、この理屈、次の二つを見落し(軽視)としていると思います。

 1:多くのプロは1年間の成績を良くする為に株式取引を行う。
 2:プロは、自分の意思だけで株を売買しているワケではない。

 如何でしょうか?!

 ■多くのプロは1年間の成績を良くしたがる

 私は驚いたのですが、長期投資の代表ともいえる年金ですら、毎年の
 運用成績を気にして資産コントロールしている様です。

 まして、最近のヘッジファンドなんて完全に1年以下しか見ていませ
 ん。ですから、多くの市場参加者が「1年未満で利益を上げる方法」
 を狙って売買を繰り返します。

 ですから、「1年以内で利益を狙う」市場では確かに

 「プロが目を光らせている市場で、利益を上げられるようなチャンス
  が(そんなに)あるはずがない」

 と言えるのでしょう。

 ですが、これは反対に言うと「数年待てば株価は上がるかも」なんて
 銘柄は、安値で放置されてしまう可能性がある・・・とも言えそうで
 す。

 さて次回は
  「プロは、自分の意思だけで株を売買しているワケではない」
 を含めた、長期的「非」効率的市場仮説のまとめです。
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 (宜しければ下記も参考にしてください)
  ○アクティブリバランス投資法とは?!
  http://gookabu.blog48.fc2.com/blog-entry-86.html
○主なバックナンバー
   http://gookabu.blog48.fc2.com/blog-entry-153.html
○アクティブリバランス詳細解説リンク集
   http://gookabu.blog48.fc2.com/blog-entry-53.html
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2011.12.13 Tue l 投資技法 l コメント (0) トラックバック (0) l top

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