【はじめに】
#初めての方は「投資をマジメに考える」シリーズの
#ご一読をオススメします。
# http://gookabu.blog48.fc2.com/blog-entry-153.html
さて今回も「効率的市場仮説」に対する反論です。
私は
「株式市場は短期的にはかなり効率的だが、
数年で利益を得ようとした場合、決して株式市場は効率的
とは言えず投資機会を見るけるチャンスは多い」
と考えております。その要因の一つが
「多くのプロは1年間の成績を良くしたがる」
だと説明申し上げました。
今回は、さらに
「プロは、自分の意思だけで株を売買しているワケではない」
について説明します。
実はこれ、本当に大きな要因だったりします。
【プロ(機関投資家)が自分の意思で売買できない理由】
この事は意外と意識されていない方が多いのですが、プロは
「株を買いたいと思っても、売らざるを得ない事」
「株を売りたいと思っても、買わざるを得ない事」
が、多々あります。判りますか?!
そう、
1:ファンドの顧客に「金を返せ」と言われれば、
ファンドマネージャは「株を売って現金化」します。
2:反対に顧客から投資の申し込みを受ければ、
ファンドマネージャーは嫌でもある水準は株を買います。
なのですね!
そして、この「顧客は誰か」と言うと、個人だったり、財団、年金等
の運用委員会だったりする訳です。
効率的市場仮説が成り立つ為には
「市場参加者がある程度、正しい情報を得て、合理的な判断をする」
が必要です。
ですが、機関投資家であればまだしも、先ほどの「ファンドの顧客」
レベルになると、これがかなり怪しくなります。
事実「ファンドの顧客」の多くは「過去の成績が良かった投資先に資
金を向ける」と言う行動に出てしまっています。
「新興国の株が上がった」となれば新興国の株を買い、
「商品が高騰した」となれば金を買って・・・
結局、人間の心理なんてこんな物なのでしょう。
そして「大きな悪材料がでれば、大慌てで逃げ出す」ワケです。
また、年金についても結構こんな事がなされている様です。
1:株価が下げる
2:全体の資産金額が減少
3:リスクを取る余地が減る(資産の下限金額に近づく)
4:リスクを減らす為、株を売り、安全な債券比率をアップ
全ての年金がそうではありませんが、上記のような年金の行動が市場
に影響を与えてしまいます。
つまり、「高値圏で株を買い、安値圏で株を売る」人はかなり多いの
です。
個人的には「年金、全額自分で運用させろ」・・・と言いたい。(涙)
#余談ですが、先日久しぶりにさわかみファンドの澤上さんにお会い
#した所、例の調子で「アホが株売っとるわ!」でした。(笑)
【長期的、非市場効率的仮説まとめ】
さてまとめに入ります。
プロが目を光らせている「短期市場」・・・これはおそらく稼ぐチャ
ンスは少ない市場です。おおむね効率的市場と言えるでしょう。
ですが、「ファンドの顧客」の資金が動き回る「中長期市場」
これは、あまり合理的な判断なしに動いている可能性が高いのです。
つまり、かなり非効率な可能性があります。
そう考えると、日経平均がたがが4年で2倍になったり、その後の2
年で半額になったりするのも理解できますよね!
「効率的市場仮説」1年以下の期間でみれば概ね正しいと思います。
ですが、長い目でみれば
「株がその価値より安値で放置されている事や
その価値より高値で買われている事は多々ある」
これは、そんなにムリではないでしょ?!(と言うか自然?!)
次回からは「リスクプレミアム存在仮説」に対する反論です。
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(宜しければ下記も参考にしてください)
○アクティブリバランス投資法とは?!
http://gookabu.blog48.fc2.com/blog-entry-86.html
○主なバックナンバー
http://gookabu.blog48.fc2.com/blog-entry-153.html
○アクティブリバランス詳細解説リンク集
http://gookabu.blog48.fc2.com/blog-entry-53.html
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お役に立ちましたらポチっとお願いします。
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#ご一読をオススメします。
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さて今回も「効率的市場仮説」に対する反論です。
私は
「株式市場は短期的にはかなり効率的だが、
数年で利益を得ようとした場合、決して株式市場は効率的
とは言えず投資機会を見るけるチャンスは多い」
と考えております。その要因の一つが
「多くのプロは1年間の成績を良くしたがる」
だと説明申し上げました。
今回は、さらに
「プロは、自分の意思だけで株を売買しているワケではない」
について説明します。
実はこれ、本当に大きな要因だったりします。
【プロ(機関投資家)が自分の意思で売買できない理由】
この事は意外と意識されていない方が多いのですが、プロは
「株を買いたいと思っても、売らざるを得ない事」
「株を売りたいと思っても、買わざるを得ない事」
が、多々あります。判りますか?!
そう、
1:ファンドの顧客に「金を返せ」と言われれば、
ファンドマネージャは「株を売って現金化」します。
2:反対に顧客から投資の申し込みを受ければ、
ファンドマネージャーは嫌でもある水準は株を買います。
なのですね!
そして、この「顧客は誰か」と言うと、個人だったり、財団、年金等
の運用委員会だったりする訳です。
効率的市場仮説が成り立つ為には
「市場参加者がある程度、正しい情報を得て、合理的な判断をする」
が必要です。
ですが、機関投資家であればまだしも、先ほどの「ファンドの顧客」
レベルになると、これがかなり怪しくなります。
事実「ファンドの顧客」の多くは「過去の成績が良かった投資先に資
金を向ける」と言う行動に出てしまっています。
「新興国の株が上がった」となれば新興国の株を買い、
「商品が高騰した」となれば金を買って・・・
結局、人間の心理なんてこんな物なのでしょう。
そして「大きな悪材料がでれば、大慌てで逃げ出す」ワケです。
また、年金についても結構こんな事がなされている様です。
1:株価が下げる
2:全体の資産金額が減少
3:リスクを取る余地が減る(資産の下限金額に近づく)
4:リスクを減らす為、株を売り、安全な債券比率をアップ
全ての年金がそうではありませんが、上記のような年金の行動が市場
に影響を与えてしまいます。
つまり、「高値圏で株を買い、安値圏で株を売る」人はかなり多いの
です。
個人的には「年金、全額自分で運用させろ」・・・と言いたい。(涙)
#余談ですが、先日久しぶりにさわかみファンドの澤上さんにお会い
#した所、例の調子で「アホが株売っとるわ!」でした。(笑)
【長期的、非市場効率的仮説まとめ】
さてまとめに入ります。
プロが目を光らせている「短期市場」・・・これはおそらく稼ぐチャ
ンスは少ない市場です。おおむね効率的市場と言えるでしょう。
ですが、「ファンドの顧客」の資金が動き回る「中長期市場」
これは、あまり合理的な判断なしに動いている可能性が高いのです。
つまり、かなり非効率な可能性があります。
そう考えると、日経平均がたがが4年で2倍になったり、その後の2
年で半額になったりするのも理解できますよね!
「効率的市場仮説」1年以下の期間でみれば概ね正しいと思います。
ですが、長い目でみれば
「株がその価値より安値で放置されている事や
その価値より高値で買われている事は多々ある」
これは、そんなにムリではないでしょ?!(と言うか自然?!)
次回からは「リスクプレミアム存在仮説」に対する反論です。
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○主なバックナンバー
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