○今年も宜しくお願い申し上げます○
【はじめに】
#初めての方は「投資をマジメに考える」シリーズの
#ご一読をオススメします。
# http://gookabu.blog48.fc2.com/blog-entry-153.html
さて今回は「株にリスクプレミアムが存在する」言う仮説
に対する反論の続きです。
前回は
「日本にはリクスプレミアムが無かったから株価は低迷した。
外国株にはリスクプレミアムが有ったから株価は上昇した。
きっと外国株は今後も上昇を続けるに違いない
だから国際分散投資を始めましょう!」
なんて言う最近の風潮についてご紹介しました。
これ、私は理論的な矛盾を感じています。
【リスクプレミアム存在仮説の矛盾】
そもそも「リスクプレミアム存在仮説」が言わんとしていた事は
1:株は債券と異なり、値動きが大きい。
2:投資家はこの値動きにリスクを感じるはずである。
3:よって、そのリスクがある分株は安値に放置される」
だったはずです。
「日本にはリクスプレミアムが無かったから株価は低迷した。
外国株にはリスクプレミアムが有ったから株価は上昇した」
断っておきますが、日本株の値動きが外国株より小さいワケではあり
ません。変ですよね!
もうお分かりですよね。
「株は債券と異なり、値動きが大きい。
投資家はこの値動きにリスクを感じるはずである。
よって、そのリスクがある分株は安値に放置される」
これは「間違い」です。 私は断言させて頂きます。
「値動きの激しさ」と「リスクプレミアム」が直接関係しているワケ
ではありません。
【本当の意味でのリスクプレミアム】
おそらく
「値動きがある資産はリスクプレミアムがある」なんて勘違い(?)
は、ノーベル賞理論である「現代ポートフォリオ理論」が根本にある
と思います。
この「現代ポートフォリオ理論」では「リスク=値動きの激しさ」と
定義して、効率的な資産管理の方法を提案してくれています。
これはこれで非常に有効な手法ですし、現代の金融工学はこの考え方
を基本に成り立っています。
ですが、この「現代ポートフォリオ理論」で言う「リスク」は我々が
通常使う「リスク」とは意味合いが違います。
我々が通常使うリスクと言う言葉は「将来や未知の事に対する不安」
の事ですよね?!
これは決して「値動きの激しさ」だけではありません。
ここを混同してしまうから変になるのです。
「株の値動きの激しさ」は、いつでもそんなに変わりません。
ですからこれをリスクと捉えると
「いつでも株は安値で放置されている」となってしまいます。
でも、これは間違いです。
反対に「将来や未知の事に対する不安」は時と場合で大きく変わりま
す。ですからこれをリスクと捉えると
「株は安値で放置されている時と、そうでない時がある」
と言う「当たり前の」理屈に落ち着きます。
事実、
「インデックスファンドをドルコスト平均法でで積立てる」
と言う方法はバブル以降の日本株ではうまく行っていません。
これは1985年~1991年は皆が「将来の不安を持たなかった」為に
株は「高値で放置されていた」からです。
ですから、今はそれなりの成果を出している国際分散投資での
「インデックスファンドをドルコスト平均法でで積立てる」が
今後も通用するとは誰も言えないハズです。
たまたま、日本以外では「株が安値に放置されている事が多かった」
ダケなのかもしれません。
「インデックスファンドをドルコスト平均法でで積立てる」
という方法。私は確実な方法とは思えません。
#でも多くの年金がこの方向に行ってしまっていそうです(涙)
次回は、これまでのお話をから「やってはいけない事(損する事)」
を整理してみようと思います。
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(宜しければ下記も参考にしてください)
○アクティブリバランス投資法とは?!
http://gookabu.blog48.fc2.com/blog-entry-86.html
○主なバックナンバー
http://gookabu.blog48.fc2.com/blog-entry-153.html
○アクティブリバランス詳細解説リンク集
http://gookabu.blog48.fc2.com/blog-entry-53.html
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お役に立ちましたらポチっとお願いします。
【はじめに】
#初めての方は「投資をマジメに考える」シリーズの
#ご一読をオススメします。
# http://gookabu.blog48.fc2.com/blog-entry-153.html
さて今回は「株にリスクプレミアムが存在する」言う仮説
に対する反論の続きです。
前回は
「日本にはリクスプレミアムが無かったから株価は低迷した。
外国株にはリスクプレミアムが有ったから株価は上昇した。
きっと外国株は今後も上昇を続けるに違いない
だから国際分散投資を始めましょう!」
なんて言う最近の風潮についてご紹介しました。
これ、私は理論的な矛盾を感じています。
【リスクプレミアム存在仮説の矛盾】
そもそも「リスクプレミアム存在仮説」が言わんとしていた事は
1:株は債券と異なり、値動きが大きい。
2:投資家はこの値動きにリスクを感じるはずである。
3:よって、そのリスクがある分株は安値に放置される」
だったはずです。
「日本にはリクスプレミアムが無かったから株価は低迷した。
外国株にはリスクプレミアムが有ったから株価は上昇した」
断っておきますが、日本株の値動きが外国株より小さいワケではあり
ません。変ですよね!
もうお分かりですよね。
「株は債券と異なり、値動きが大きい。
投資家はこの値動きにリスクを感じるはずである。
よって、そのリスクがある分株は安値に放置される」
これは「間違い」です。 私は断言させて頂きます。
「値動きの激しさ」と「リスクプレミアム」が直接関係しているワケ
ではありません。
【本当の意味でのリスクプレミアム】
おそらく
「値動きがある資産はリスクプレミアムがある」なんて勘違い(?)
は、ノーベル賞理論である「現代ポートフォリオ理論」が根本にある
と思います。
この「現代ポートフォリオ理論」では「リスク=値動きの激しさ」と
定義して、効率的な資産管理の方法を提案してくれています。
これはこれで非常に有効な手法ですし、現代の金融工学はこの考え方
を基本に成り立っています。
ですが、この「現代ポートフォリオ理論」で言う「リスク」は我々が
通常使う「リスク」とは意味合いが違います。
我々が通常使うリスクと言う言葉は「将来や未知の事に対する不安」
の事ですよね?!
これは決して「値動きの激しさ」だけではありません。
ここを混同してしまうから変になるのです。
「株の値動きの激しさ」は、いつでもそんなに変わりません。
ですからこれをリスクと捉えると
「いつでも株は安値で放置されている」となってしまいます。
でも、これは間違いです。
反対に「将来や未知の事に対する不安」は時と場合で大きく変わりま
す。ですからこれをリスクと捉えると
「株は安値で放置されている時と、そうでない時がある」
と言う「当たり前の」理屈に落ち着きます。
事実、
「インデックスファンドをドルコスト平均法でで積立てる」
と言う方法はバブル以降の日本株ではうまく行っていません。
これは1985年~1991年は皆が「将来の不安を持たなかった」為に
株は「高値で放置されていた」からです。
ですから、今はそれなりの成果を出している国際分散投資での
「インデックスファンドをドルコスト平均法でで積立てる」が
今後も通用するとは誰も言えないハズです。
たまたま、日本以外では「株が安値に放置されている事が多かった」
ダケなのかもしれません。
「インデックスファンドをドルコスト平均法でで積立てる」
という方法。私は確実な方法とは思えません。
#でも多くの年金がこの方向に行ってしまっていそうです(涙)
次回は、これまでのお話をから「やってはいけない事(損する事)」
を整理してみようと思います。
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○アクティブリバランス投資法とは?!
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○主なバックナンバー
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