【はじめに】
#初めての方は「投資をマジメに考える」シリーズの
#ご一読をオススメします。
# http://gookabu.blog48.fc2.com/blog-entry-153.html
さていよいよ投資の価値を図る実例です。
私は前回申し上げた通り、
「銘柄よりはタイミングを選んだ方が、利益を上げやすい」
と考えています。
ですから、日経平均の割安な時期と割高な時期を分析で判断します。
【どう将来を見渡すか?!】
ここで
「将来、株価がいくらになるか」なんて考え出すと
「そんな物は分かるはずがない・・・」
なんて結論になってしまいます。
ですから、分かる事を少しずつ積み上げてゆき、その投資が妥当か否
かを判断するのです。
決して株価を予想しているワケではありません。
ここに注目して下さい。
【割安な時期の実例】
ちょうど今を実例とってみます。
2012年2月14日現在、日経平均は約9,000円です
まずは「1株あたりの企業が持つ財産」を考えます。
これを一株自己資本と呼びます。
日経平均の場合、1株あたりの企業が持つ財産は約7700円です。
そして、今の日経平均であれば毎年一株あたり430円程度の利益を出
してくれています。これは過去10年の平均値です。
ここまでは「事実の確認」です。推測は何も入っていません。
そして、ここから推測を入れてゆきます。
具体的には、
「今後、年間430円の利益が続くとするならば、10年後にはどうなっ
ているか?!・・・」
なんて考えるワケです。
実際にやってみましょう。
430円の利益のうち、約140円が配当に回されます。
そして残りの290円が一株自己資本に加えられて行きます。
ですから、
10年後の日経平均の一株自己資本(10,600円)
=今の一株自己資本(7700円)+(利益-配当 290円)×10年
と言えます。
一部例外はありますが、株価がこの一株自己資本を下回る事は稀です。
(今は多発していますが、非常に珍しい現象です)
#「株価が一株自己資本を下回る」状態が続くのであれば、企業は自
#社株を買い取ろうとします。
#詳しい説明は省きますが、その方が企業にとってオトクなんです。
#結果、株価は一株資本よりは高い状態が普通になります。
ですから、10年後に日経平均が10,600円を超えている可能性は、かな
り高いと言えます。
合わせて、配当も140円の10年分、1400円がもらえる計算です。
ですから、10年後の日経平均は「最低」でも
12,000円 = 株主資本 10,600円+ 配当 1,400円
の価値があると言えそうです。
今の株価は約9,000円です。10年後に最低限12,000円の価値があるの
であれば、「割安であり、投資価値がある」と言えるでしょう。
株を買うと言う事は「企業の一部を買うこと」です。
ご紹介した方法は「企業買収を考える際に行われる企業価値分析」と
同じです。
#本当はもっと詳細の分析が必要ですですが、単純化しています。
#例えば10年後以降の利益や金利を考える必要があります。
もちろん、この様な推計には多くの不確定要素があります。
例えば、
・毎年本当に430円の利益が続くのか?!
・一株自己資本が目減りする事は無いのか?!
=>円高や赤字決算で資産は目減りします。
・株価は本当に一株自己資本より高くなるのか?
と言った事です。
ですから、「絶対に確実」ではありません。
例えば「関東大震災」でも来た場合、今までのような前提は崩壊
するでしょう。
ですが、この様な検討を行った上での投資と、何も検討せずに行った
投資・・・次元が違うと思うのは私だけでしょうか?!。
次回は「割高だった時期の実例」をご紹介します。
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(宜しければ下記も参考にしてください)
○アクティブリバランス投資法とは?!
http://gookabu.blog48.fc2.com/blog-entry-86.html
○主なバックナンバー
http://gookabu.blog48.fc2.com/blog-entry-153.html
○アクティブリバランス詳細解説リンク集
http://gookabu.blog48.fc2.com/blog-entry-53.html
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お役に立ちましたらポチっとお願いします。
#初めての方は「投資をマジメに考える」シリーズの
#ご一読をオススメします。
# http://gookabu.blog48.fc2.com/blog-entry-153.html
さていよいよ投資の価値を図る実例です。
私は前回申し上げた通り、
「銘柄よりはタイミングを選んだ方が、利益を上げやすい」
と考えています。
ですから、日経平均の割安な時期と割高な時期を分析で判断します。
【どう将来を見渡すか?!】
ここで
「将来、株価がいくらになるか」なんて考え出すと
「そんな物は分かるはずがない・・・」
なんて結論になってしまいます。
ですから、分かる事を少しずつ積み上げてゆき、その投資が妥当か否
かを判断するのです。
決して株価を予想しているワケではありません。
ここに注目して下さい。
【割安な時期の実例】
ちょうど今を実例とってみます。
2012年2月14日現在、日経平均は約9,000円です
まずは「1株あたりの企業が持つ財産」を考えます。
これを一株自己資本と呼びます。
日経平均の場合、1株あたりの企業が持つ財産は約7700円です。
そして、今の日経平均であれば毎年一株あたり430円程度の利益を出
してくれています。これは過去10年の平均値です。
ここまでは「事実の確認」です。推測は何も入っていません。
そして、ここから推測を入れてゆきます。
具体的には、
「今後、年間430円の利益が続くとするならば、10年後にはどうなっ
ているか?!・・・」
なんて考えるワケです。
実際にやってみましょう。
430円の利益のうち、約140円が配当に回されます。
そして残りの290円が一株自己資本に加えられて行きます。
ですから、
10年後の日経平均の一株自己資本(10,600円)
=今の一株自己資本(7700円)+(利益-配当 290円)×10年
と言えます。
一部例外はありますが、株価がこの一株自己資本を下回る事は稀です。
(今は多発していますが、非常に珍しい現象です)
#「株価が一株自己資本を下回る」状態が続くのであれば、企業は自
#社株を買い取ろうとします。
#詳しい説明は省きますが、その方が企業にとってオトクなんです。
#結果、株価は一株資本よりは高い状態が普通になります。
ですから、10年後に日経平均が10,600円を超えている可能性は、かな
り高いと言えます。
合わせて、配当も140円の10年分、1400円がもらえる計算です。
ですから、10年後の日経平均は「最低」でも
12,000円 = 株主資本 10,600円+ 配当 1,400円
の価値があると言えそうです。
今の株価は約9,000円です。10年後に最低限12,000円の価値があるの
であれば、「割安であり、投資価値がある」と言えるでしょう。
株を買うと言う事は「企業の一部を買うこと」です。
ご紹介した方法は「企業買収を考える際に行われる企業価値分析」と
同じです。
#本当はもっと詳細の分析が必要ですですが、単純化しています。
#例えば10年後以降の利益や金利を考える必要があります。
もちろん、この様な推計には多くの不確定要素があります。
例えば、
・毎年本当に430円の利益が続くのか?!
・一株自己資本が目減りする事は無いのか?!
=>円高や赤字決算で資産は目減りします。
・株価は本当に一株自己資本より高くなるのか?
と言った事です。
ですから、「絶対に確実」ではありません。
例えば「関東大震災」でも来た場合、今までのような前提は崩壊
するでしょう。
ですが、この様な検討を行った上での投資と、何も検討せずに行った
投資・・・次元が違うと思うのは私だけでしょうか?!。
次回は「割高だった時期の実例」をご紹介します。
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○アクティブリバランス投資法とは?!
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○主なバックナンバー
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