【はじめに】
#初めての方は「投資をマジメに考える」シリーズの
#ご一読をオススメします。
# http://gookabu.blog48.fc2.com/blog-entry-153.html
今回までは「手を出したら、カモにされる金融商品」は、
お休みして
「やっておかないと、損する事」
に、触れておこうと思います。
金融業界のみならず、貴方の資産は四方八方から狙われています。
注意しておきましょう!
【20世紀最大の発見】
かのアインシュタイン博士が「20世紀最大の発見」と言ったある物
・・・つまり「複利運用」についてです。
分かっている方にとっては「当たり前」なのですが、意外とご存知な
い方も多いので説明しておきます。
例えば100万円の資産があるとします。
まずは単純な単利運用です。
これを年率10%の配当がある債券で10年運用できるとしましょう。
すると、毎年10万円の配当がもらえるわけですから、10年間で配
当合計100万円です。
つまり元本の100万円と合わせて10年後には200万円になりま
す。
さて、次は同じ条件で複利運用を行ってみます。
先ほどの10%の配当を、受け取らずに元本に加えて運用してもらい
ます。
この場合、初年度の元本は100万円、翌年の元本は110万円等と
元本が増えてゆく事になります。
さて10年後、返して貰えるお金はいくらになるのでしょうか?!
答えは259万円です。単利の200万円とはかなり違いますネ。
あわせて言うと、期間が延びるほど、この差は大きくなります。
例えば20年後の単利運用結果は300万円なのに対し、複利運用で
は673万円になったりします。
これを見たアインシュタイン博士が驚き、「20世紀最大の発見」と
まで仰ったとの事です。
これは現金の受け取りをなるべく先送りする事で、利益を大きくする
手法です。
反対に、支払いをなるべく先送りにすることで利益を大きくする手法
もあったりします。
【支払いはなるべく先延ばしに・・・】
支払いを先延ばしにするとはどう言うことか実例です。
仮に年間10%の値上がりが見込めるファンドがあったとします。
#分かりやすいように配当はゼロとしておきます。
最初はこのファンドを100万円買うとします。
1年後、このファンドの値上がりした分を売ります。つまり10万円
分を現金化します。そして残った分で運用を続けます。
これを10年繰り返すと、先ほどの単利運用と同じ結果に・・・
なりません(笑)・・・なぜでしょう?!
答えは「税金があるから」です。
株もその他も来年から20%課税ですので、簡単にする為、税金20
%で統一します。
先ほどの例では、値上がり益10万円に対して20%の税金がかかり
ます。ですから実際に受け取れるのは8万円です。
そして単利運用した場合の10年後の受け取りは180万円となりま
す。
反対に毎年の現金化を止めるとします。
この場合、100万円を10年間10%で複利運用する事になります。
そして10年後に受け取れる金額は・・・
1:100万円の10年複利運用の結果=259万円
2:お金が増えた部分に対する税金 32万円
3:税引き後の受取額 227万円(=259-32)
となります。先程の単利運用だと10年後の結果は180万円。
複利運用だと227万円。その差47万円です。
・・・ずいぶん違いますネ!
もう一つ加えておきますと・・・
もし、毎年受け取った8万円を再度運用するとどうなるか?!
これは実質、年率8%での複利運用という事になります。
この場合、10年後にもらえるのは216万円という事になります。
この差はなぜ生まれるのでしょうか?!
簡単に言うと「税金の支払いを遅らせているから」です。
同じ複利運用でも、毎年換金して税金を払った後で運用するのと
運用中は税金を払わず、後でまとめて納税するのではかなり違うので
す。
そしてこの差は期間が長くなるほど大きくなってゆきます。
例えば同じ運用を20年続けたとします。
この場合、税金後払い方式は558万円になるのに対して、毎年納税
方式だと466万円にしかならない計算。
どちらも「利益に対して20%の課税」という点は同じです。
かなり違いますよね。
ですから、現実にはどうすべきか・・・については、こうなります。
1:なるべく売買をせずに済ませる事。
=>利益が確定すると税金がかかります。
2:なるべく、配当が少なく利益を内部留保してくれる銘柄を
選ぶ事。
=>配当は配当された時点で税金がかかります。ですが、
利益の内部留保であれば税金はかかりません。
そして普通は利益を内部留保してくれた分、株価が
値上がりするハズです。
現実には、これらを実行するのは難しいと思います。
これを理由に銘柄を選ぶと言う事はムリですよね!(笑)
ですが、例えば短期トレードはこんな点でも不利だと言う事は覚え
ておいた方が良いと思います。
次回は「カモにされる金融商品に戻ります」
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(宜しければ下記も参考にしてください)
○アクティブリバランス投資法とは?!
http://gookabu.blog48.fc2.com/blog-entry-86.html
○主なバックナンバー
http://gookabu.blog48.fc2.com/blog-entry-153.html
○アクティブリバランス詳細解説リンク集
http://gookabu.blog48.fc2.com/blog-entry-53.html
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#初めての方は「投資をマジメに考える」シリーズの
#ご一読をオススメします。
# http://gookabu.blog48.fc2.com/blog-entry-153.html
今回までは「手を出したら、カモにされる金融商品」は、
お休みして
「やっておかないと、損する事」
に、触れておこうと思います。
金融業界のみならず、貴方の資産は四方八方から狙われています。
注意しておきましょう!
【20世紀最大の発見】
かのアインシュタイン博士が「20世紀最大の発見」と言ったある物
・・・つまり「複利運用」についてです。
分かっている方にとっては「当たり前」なのですが、意外とご存知な
い方も多いので説明しておきます。
例えば100万円の資産があるとします。
まずは単純な単利運用です。
これを年率10%の配当がある債券で10年運用できるとしましょう。
すると、毎年10万円の配当がもらえるわけですから、10年間で配
当合計100万円です。
つまり元本の100万円と合わせて10年後には200万円になりま
す。
さて、次は同じ条件で複利運用を行ってみます。
先ほどの10%の配当を、受け取らずに元本に加えて運用してもらい
ます。
この場合、初年度の元本は100万円、翌年の元本は110万円等と
元本が増えてゆく事になります。
さて10年後、返して貰えるお金はいくらになるのでしょうか?!
答えは259万円です。単利の200万円とはかなり違いますネ。
あわせて言うと、期間が延びるほど、この差は大きくなります。
例えば20年後の単利運用結果は300万円なのに対し、複利運用で
は673万円になったりします。
これを見たアインシュタイン博士が驚き、「20世紀最大の発見」と
まで仰ったとの事です。
これは現金の受け取りをなるべく先送りする事で、利益を大きくする
手法です。
反対に、支払いをなるべく先送りにすることで利益を大きくする手法
もあったりします。
【支払いはなるべく先延ばしに・・・】
支払いを先延ばしにするとはどう言うことか実例です。
仮に年間10%の値上がりが見込めるファンドがあったとします。
#分かりやすいように配当はゼロとしておきます。
最初はこのファンドを100万円買うとします。
1年後、このファンドの値上がりした分を売ります。つまり10万円
分を現金化します。そして残った分で運用を続けます。
これを10年繰り返すと、先ほどの単利運用と同じ結果に・・・
なりません(笑)・・・なぜでしょう?!
答えは「税金があるから」です。
株もその他も来年から20%課税ですので、簡単にする為、税金20
%で統一します。
先ほどの例では、値上がり益10万円に対して20%の税金がかかり
ます。ですから実際に受け取れるのは8万円です。
そして単利運用した場合の10年後の受け取りは180万円となりま
す。
反対に毎年の現金化を止めるとします。
この場合、100万円を10年間10%で複利運用する事になります。
そして10年後に受け取れる金額は・・・
1:100万円の10年複利運用の結果=259万円
2:お金が増えた部分に対する税金 32万円
3:税引き後の受取額 227万円(=259-32)
となります。先程の単利運用だと10年後の結果は180万円。
複利運用だと227万円。その差47万円です。
・・・ずいぶん違いますネ!
もう一つ加えておきますと・・・
もし、毎年受け取った8万円を再度運用するとどうなるか?!
これは実質、年率8%での複利運用という事になります。
この場合、10年後にもらえるのは216万円という事になります。
この差はなぜ生まれるのでしょうか?!
簡単に言うと「税金の支払いを遅らせているから」です。
同じ複利運用でも、毎年換金して税金を払った後で運用するのと
運用中は税金を払わず、後でまとめて納税するのではかなり違うので
す。
そしてこの差は期間が長くなるほど大きくなってゆきます。
例えば同じ運用を20年続けたとします。
この場合、税金後払い方式は558万円になるのに対して、毎年納税
方式だと466万円にしかならない計算。
どちらも「利益に対して20%の課税」という点は同じです。
かなり違いますよね。
ですから、現実にはどうすべきか・・・については、こうなります。
1:なるべく売買をせずに済ませる事。
=>利益が確定すると税金がかかります。
2:なるべく、配当が少なく利益を内部留保してくれる銘柄を
選ぶ事。
=>配当は配当された時点で税金がかかります。ですが、
利益の内部留保であれば税金はかかりません。
そして普通は利益を内部留保してくれた分、株価が
値上がりするハズです。
現実には、これらを実行するのは難しいと思います。
これを理由に銘柄を選ぶと言う事はムリですよね!(笑)
ですが、例えば短期トレードはこんな点でも不利だと言う事は覚え
ておいた方が良いと思います。
次回は「カモにされる金融商品に戻ります」
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○アクティブリバランス投資法とは?!
http://gookabu.blog48.fc2.com/blog-entry-86.html
○主なバックナンバー
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