【はじめに】
#初めての方は「投資をマジメに考える」シリーズの
#ご一読をオススメします。
# http://gookabu.blog48.fc2.com/blog-entry-153.html
さて、「手を出したら、カモにされる金融商品」を続けます。
金融業界は、あの手この手で貴方の資産を狙っています。
注意しておきましょう!
今回は「仕組み債券=デリバティブ応用債券です」
【仕組み債券=デリバティブ債券】
さて、今回はこんな広告に対しての注意です。
-------------------------
○○○ 高度な金融技術で高利回りを実現 ○○○
日本円建てにもかかわらず年率3%※)を実現、為替
リスクもなく安心です。
条件:*******償還は10年後です。
※金利は毎年見直されます。
-------------------------
言い方は色々あると思いますが、だいたい
「高度な金融技術」とか「デリバティブ」なんて言葉が出てきたら
まず手を出さないほうが無難です。(笑)
だいたい、この様に「複雑な仕組み」を採用しているのは、顧客の
目をごまかして、自分達(この債券を売る側)の利益を増やそうと
しているにすぎません。
単なる定期預金だと金利が低い事がバレてしまうので、色々と小細
工して誤魔化していると考えてください。
さて、今時、日本円で年率3%の債券なんて実現できるのでしょう
か?!
実は、普通の銀行だったら簡単に作れるのです。(笑)
実際にやってみますネ
東京銀行間取引(TIBOR)と言うものをご存知でしょうか?!
ここでは「期間の違う金利の交換」という事が毎日行われています。
例えば3/30の取引レートはこんな感じです。
1年物金利 0.439%(毎年金利は変動します)
10年物金利 1.098%(10年間金利は固定です)
※日経の金融欄に「金利スワップレート」として載っています
そしてこの金利を自由に交換できるのです。
つまり、あなたが望むのであれば、
「1年物金利分を支払って、代わりに10年物金利分を受け取る」
なんて取引できるのです。
かりに元本10万円であれば、
「あなたは今年439円支払う代わりに、1,098円受け取れる」
わけです。(もちろん反対も可能です)
さて、この取引を5倍のレバレッジで行うとしましょう。
つまり元本10万円のまま、金利交換だけは5倍の金額で行います。
#このあたりはFXなんかと同じですから理解できますよね!
つまり
「あなたは今年2,195円(=439円×5)支払う代わりに、
5,490円(=1,098円)受け取れる」
という取引をする事になります。
この場合、元本は10万円、今年のプラス利息額は
3,295円= 5,490円 - 2,195円
ですから、「当初利回り3.295%」という事になります。
良くあるのは、こういった事をやっておいて、
「顧客にみせる金利は3%と言っておき、
残った0.295%を自分達(発行元)の利益にする」
なんてやり方。
さてこの取引、何か問題はないのでしょうか?!
当然あります。世の中にリスクが無くてリターンだけが増える機会な
んてありえません。(笑)
何が問題か?!・・・もし来年、1年金利が2%になってしまうと、
大変な事になります。
あなたは毎年変動する1年物金利の5倍を支払う代わりに、変動しな
い10年物金利の5倍を受け取る契約をしてしまっています。
ですから受け取れる金額は変わらないのに、支払う金額が増えてしま
うのです。
実際にはこうなります。
マイナス4,510円= 5,490円 - 10,000円(2,000円×5倍)
※利率で言うとマイナス4.51%
つまり、金利を受け取るどころか支払う事になります(笑)
当然ですが、銀行や証券会社には、まったくリスクはありません。
彼らは、顧客が損しようが儲けようが関係ナシに手数料を抜くだけ
です。怖いですよねぇ!
今回は「金利スワップ」というデリバティブを応用した高金利債の
実例をご紹介しました。これ以外にもオプションを応用したり先物を
応用したり・・・実に様々な債券があります。
ですが、これら高度な金融技術の応用は
「顧客を儲けさせる為」ではなく「自分達の儲けを隠す為」に使われ
ているいると思って間違いありません。
実質はなにも変わらないのに「有利な商品に見せかけている」ダケで
す。
ですから「仕組」「金融技術」「デリバティブ」「スワップ」なんて
言葉が入っている金融商品は手を出さないほうが無難です。
もし手を出す場合は充分に理解してからにしましょうネ
さて、個人からお金をカスメとる「カモネギ金融商品」続きます!
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(宜しければ下記も参考にしてください)
○アクティブリバランス投資法とは?!
http://gookabu.blog48.fc2.com/blog-entry-86.html
○アクティブリバランス投資法、実行マニュアル
http://ynavi.info/mag/act2.html
○主なバックナンバー
http://gookabu.blog48.fc2.com/blog-entry-153.html
○アクティブリバランス詳細解説リンク集
http://gookabu.blog48.fc2.com/blog-entry-53.html
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#初めての方は「投資をマジメに考える」シリーズの
#ご一読をオススメします。
# http://gookabu.blog48.fc2.com/blog-entry-153.html
さて、「手を出したら、カモにされる金融商品」を続けます。
金融業界は、あの手この手で貴方の資産を狙っています。
注意しておきましょう!
今回は「仕組み債券=デリバティブ応用債券です」
【仕組み債券=デリバティブ債券】
さて、今回はこんな広告に対しての注意です。
-------------------------
○○○ 高度な金融技術で高利回りを実現 ○○○
日本円建てにもかかわらず年率3%※)を実現、為替
リスクもなく安心です。
条件:*******償還は10年後です。
※金利は毎年見直されます。
-------------------------
言い方は色々あると思いますが、だいたい
「高度な金融技術」とか「デリバティブ」なんて言葉が出てきたら
まず手を出さないほうが無難です。(笑)
だいたい、この様に「複雑な仕組み」を採用しているのは、顧客の
目をごまかして、自分達(この債券を売る側)の利益を増やそうと
しているにすぎません。
単なる定期預金だと金利が低い事がバレてしまうので、色々と小細
工して誤魔化していると考えてください。
さて、今時、日本円で年率3%の債券なんて実現できるのでしょう
か?!
実は、普通の銀行だったら簡単に作れるのです。(笑)
実際にやってみますネ
東京銀行間取引(TIBOR)と言うものをご存知でしょうか?!
ここでは「期間の違う金利の交換」という事が毎日行われています。
例えば3/30の取引レートはこんな感じです。
1年物金利 0.439%(毎年金利は変動します)
10年物金利 1.098%(10年間金利は固定です)
※日経の金融欄に「金利スワップレート」として載っています
そしてこの金利を自由に交換できるのです。
つまり、あなたが望むのであれば、
「1年物金利分を支払って、代わりに10年物金利分を受け取る」
なんて取引できるのです。
かりに元本10万円であれば、
「あなたは今年439円支払う代わりに、1,098円受け取れる」
わけです。(もちろん反対も可能です)
さて、この取引を5倍のレバレッジで行うとしましょう。
つまり元本10万円のまま、金利交換だけは5倍の金額で行います。
#このあたりはFXなんかと同じですから理解できますよね!
つまり
「あなたは今年2,195円(=439円×5)支払う代わりに、
5,490円(=1,098円)受け取れる」
という取引をする事になります。
この場合、元本は10万円、今年のプラス利息額は
3,295円= 5,490円 - 2,195円
ですから、「当初利回り3.295%」という事になります。
良くあるのは、こういった事をやっておいて、
「顧客にみせる金利は3%と言っておき、
残った0.295%を自分達(発行元)の利益にする」
なんてやり方。
さてこの取引、何か問題はないのでしょうか?!
当然あります。世の中にリスクが無くてリターンだけが増える機会な
んてありえません。(笑)
何が問題か?!・・・もし来年、1年金利が2%になってしまうと、
大変な事になります。
あなたは毎年変動する1年物金利の5倍を支払う代わりに、変動しな
い10年物金利の5倍を受け取る契約をしてしまっています。
ですから受け取れる金額は変わらないのに、支払う金額が増えてしま
うのです。
実際にはこうなります。
マイナス4,510円= 5,490円 - 10,000円(2,000円×5倍)
※利率で言うとマイナス4.51%
つまり、金利を受け取るどころか支払う事になります(笑)
当然ですが、銀行や証券会社には、まったくリスクはありません。
彼らは、顧客が損しようが儲けようが関係ナシに手数料を抜くだけ
です。怖いですよねぇ!
今回は「金利スワップ」というデリバティブを応用した高金利債の
実例をご紹介しました。これ以外にもオプションを応用したり先物を
応用したり・・・実に様々な債券があります。
ですが、これら高度な金融技術の応用は
「顧客を儲けさせる為」ではなく「自分達の儲けを隠す為」に使われ
ているいると思って間違いありません。
実質はなにも変わらないのに「有利な商品に見せかけている」ダケで
す。
ですから「仕組」「金融技術」「デリバティブ」「スワップ」なんて
言葉が入っている金融商品は手を出さないほうが無難です。
もし手を出す場合は充分に理解してからにしましょうネ
さて、個人からお金をカスメとる「カモネギ金融商品」続きます!
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○アクティブリバランス投資法とは?!
http://gookabu.blog48.fc2.com/blog-entry-86.html
○アクティブリバランス投資法、実行マニュアル
http://ynavi.info/mag/act2.html
○主なバックナンバー
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