【はじめに】
#初めての方は「投資をマジメに考える」シリーズの
#ご一読をオススメします。
# http://gookabu.blog48.fc2.com/blog-entry-153.html
さて、「手を出したら、カモにされる金融商品」を続けます。
金融業界は、あの手この手で貴方の資産を狙っています。
注意しておきましょう!
今回からもETFつながりで、個人投資家から、構造的にお金を
巻き上げて市場にばら撒く、ある種のファンドをご紹介します。
その名は通称「ブル・ベアファンド」です。
【ブルベアファンドとは】
まずは、ブルベアファンドとは何かについて簡単に触れますネ。
簡単に言うと
「投資対象に対して値動きが『反対』とか『2倍』になるように
設定されているファンド」
という事です。
例えば日経平均に連動するとして、
日経平均ダブルブル 日経平均の2倍の値動き
日経平均ベア 日経平均の反対の値動き
なんてファンドになります。
詳しい説明は避けますが、これは先物を使う事で実現できます。
これら先物等をつかって、値動きを大きくしたり、反対にしたり
するファンドを一般的に「ブルベアファンド」と呼んでいます。
また、今年4月からはETF(上場投信)としても、このブル
ベアファンドが登場しています。(日経平均とTOPIX)
#日経平均タイプはレバレッジ、インバースなんて名前です。
これらのファンド、少ない資金で日経平均等の予想を楽しむ人達
には、とても面白いゲームだと思います。
ですから結構な人気を集めています。
ですが、資産運用の手段としては、
ハッキリ言って「使うべきではない」ファンドです。
今回からはそのあたりのお話です。
【ブルベアファンドの欠点】
さて、なぜ私は資産運用の手段として
「ブルベアファンドを使うべきではない」
と考えるのか・・・
1:高い信託報酬
2:他のトレーダのカモにされやすい
3:長期保持の時、資産額減になりやすい
この3つがその理由です。順に説明して参ります。
【高い信託報酬】
まずは簡単に理解できる信託報酬。
これは投資家が運用会社に支払う手数料です。当然、安いに越し
た事はありません。
ですが、どうにもブルベアファンドは信託報酬お高めの設定が多
いようです。
例えば、4月に上場したETF版ブルベアファンド。
信託報酬は年間0.8%程度で設定されてました。
一般的なインデックスタイプETFの信託報酬は年間0.2%強
なのと比べると、やはり目立って高く感じます。
とは言え、この信託報酬は、まだ大きな問題ではありません。
もっと重要な問題が続きます。
【他のトレーダーのカモにされやすい】
このブルベアファンドの値動きが「2倍」とか「反対」と言うの
は、厳密に言うと、
「前日の終値を基準にした翌日の値動き」
の意味です。
ですから、どうしても市場が終わる間際に、翌日の「2倍」とか
「反対」が実現できるようにファンドの中身を調整しなければな
らないのです。
これが他のトレーダーからすると「確実に稼がせてくれるカモ」
と言う事になりかねないのです。
例えば、日経平均の2倍値動きブルファンドを考えてみます。
このファンドは毎日の引け(市場が終わる頃)に
日経平均が値上がりした場合「追加で先物買い」
が必要になります。(反対もしかり)
そうしないと、このファンドの値動きを確保できないのです。
ですから、日経平均先物トレーダー達は
「日経平均が値上がりした時」
1:引けの少し前に日経平均先物を買っておき、
2:引けに向けて、「高めの値段で指値売り」
を出しておきます。
するとその後
「ブルファンドが高値でトレーダー達の先物注文を
買い取ってくれる」
と、言う事になります。
日経平均が値下がりした時も同様。
「反対の値動きをする」ベアファンドだって同じ事。
どうしてもカモにされやすい構造になってしまっています。
おそらく、毎日の被害はさほどでもありません。
ですが、これが毎日積み重なる事で、結果的に「資産の減少」に
繋がってしまっていると推測できます。
さて、このブルベアファンド。
ここまでのご説明だけでも、充分に問題ありそうでした。
ですが実はまだ序の口。
次回はもっとヒドイ、根本問題についてです。
----------------------------------------------------------------
(宜しければ下記も参考にしてください)
○アクティブリバランス投資法とは?!
http://gookabu.blog48.fc2.com/blog-entry-86.html
○アクティブリバランス投資法、実行マニュアル
http://ynavi.info/mag/act2.html
○主なバックナンバー
http://gookabu.blog48.fc2.com/blog-entry-153.html
○アクティブリバランス詳細解説リンク集
http://gookabu.blog48.fc2.com/blog-entry-53.html
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お役に立ちましたらポチっとお願いします。
#初めての方は「投資をマジメに考える」シリーズの
#ご一読をオススメします。
# http://gookabu.blog48.fc2.com/blog-entry-153.html
さて、「手を出したら、カモにされる金融商品」を続けます。
金融業界は、あの手この手で貴方の資産を狙っています。
注意しておきましょう!
今回からもETFつながりで、個人投資家から、構造的にお金を
巻き上げて市場にばら撒く、ある種のファンドをご紹介します。
その名は通称「ブル・ベアファンド」です。
【ブルベアファンドとは】
まずは、ブルベアファンドとは何かについて簡単に触れますネ。
簡単に言うと
「投資対象に対して値動きが『反対』とか『2倍』になるように
設定されているファンド」
という事です。
例えば日経平均に連動するとして、
日経平均ダブルブル 日経平均の2倍の値動き
日経平均ベア 日経平均の反対の値動き
なんてファンドになります。
詳しい説明は避けますが、これは先物を使う事で実現できます。
これら先物等をつかって、値動きを大きくしたり、反対にしたり
するファンドを一般的に「ブルベアファンド」と呼んでいます。
また、今年4月からはETF(上場投信)としても、このブル
ベアファンドが登場しています。(日経平均とTOPIX)
#日経平均タイプはレバレッジ、インバースなんて名前です。
これらのファンド、少ない資金で日経平均等の予想を楽しむ人達
には、とても面白いゲームだと思います。
ですから結構な人気を集めています。
ですが、資産運用の手段としては、
ハッキリ言って「使うべきではない」ファンドです。
今回からはそのあたりのお話です。
【ブルベアファンドの欠点】
さて、なぜ私は資産運用の手段として
「ブルベアファンドを使うべきではない」
と考えるのか・・・
1:高い信託報酬
2:他のトレーダのカモにされやすい
3:長期保持の時、資産額減になりやすい
この3つがその理由です。順に説明して参ります。
【高い信託報酬】
まずは簡単に理解できる信託報酬。
これは投資家が運用会社に支払う手数料です。当然、安いに越し
た事はありません。
ですが、どうにもブルベアファンドは信託報酬お高めの設定が多
いようです。
例えば、4月に上場したETF版ブルベアファンド。
信託報酬は年間0.8%程度で設定されてました。
一般的なインデックスタイプETFの信託報酬は年間0.2%強
なのと比べると、やはり目立って高く感じます。
とは言え、この信託報酬は、まだ大きな問題ではありません。
もっと重要な問題が続きます。
【他のトレーダーのカモにされやすい】
このブルベアファンドの値動きが「2倍」とか「反対」と言うの
は、厳密に言うと、
「前日の終値を基準にした翌日の値動き」
の意味です。
ですから、どうしても市場が終わる間際に、翌日の「2倍」とか
「反対」が実現できるようにファンドの中身を調整しなければな
らないのです。
これが他のトレーダーからすると「確実に稼がせてくれるカモ」
と言う事になりかねないのです。
例えば、日経平均の2倍値動きブルファンドを考えてみます。
このファンドは毎日の引け(市場が終わる頃)に
日経平均が値上がりした場合「追加で先物買い」
が必要になります。(反対もしかり)
そうしないと、このファンドの値動きを確保できないのです。
ですから、日経平均先物トレーダー達は
「日経平均が値上がりした時」
1:引けの少し前に日経平均先物を買っておき、
2:引けに向けて、「高めの値段で指値売り」
を出しておきます。
するとその後
「ブルファンドが高値でトレーダー達の先物注文を
買い取ってくれる」
と、言う事になります。
日経平均が値下がりした時も同様。
「反対の値動きをする」ベアファンドだって同じ事。
どうしてもカモにされやすい構造になってしまっています。
おそらく、毎日の被害はさほどでもありません。
ですが、これが毎日積み重なる事で、結果的に「資産の減少」に
繋がってしまっていると推測できます。
さて、このブルベアファンド。
ここまでのご説明だけでも、充分に問題ありそうでした。
ですが実はまだ序の口。
次回はもっとヒドイ、根本問題についてです。
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(宜しければ下記も参考にしてください)
○アクティブリバランス投資法とは?!
http://gookabu.blog48.fc2.com/blog-entry-86.html
○アクティブリバランス投資法、実行マニュアル
http://ynavi.info/mag/act2.html
○主なバックナンバー
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○アクティブリバランス詳細解説リンク集
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