勘に頼らない側の投資判断に「収益還元法」と言う
考え方を使っています。
ここではなるべく簡単に、この収益還元法を説明し
てみますネ
金融工学と言うと大げさですが、ロジカルな判断方
法とし知っておいて損はないと思いますヨ!
初めての方まずバックナンバーをご一読頂く事を
オススメします。
バックナンバーはこちら
【アクリバ理論その5】回収リスクの応用と変動
#本当は短期への応用を書こうと思いましたが、順番
#を変更します。
さて前回は、
「株価から計算する回収リスクによって将来の株価が
かなり予想できる(可能性がある)」
という事をお話しました。
これが本当なら、中期的な収益を上げることは簡単で
す。
簡単な試算ですが例えば2003年から2006年の相場で、
○回収リスクで株価が安いと判断できる場合
安値+20%で仕掛けの買いを入れる。
○回収リスクで株価が高いと判断できる場合
高値-20%で手仕舞い売する。
とすれば買い9,124円、売り14,050円が可能。
またその後2009年までは、
○回収リスクで株価が高いと判断できる場合
高値-30%で仕掛けの売りを入れる
○回収リスクで株価が安いと判断できる場合
安値+30%で手仕舞い買いする。
※詳しくはお話しませんが、下げ相場の方が値動きが
荒いため、トレーリングストップの幅を広げていま
す。
とすれば売り12,806円、買戻9,092円が可能。
合計8,646円の利益です。
日経平均のレバレッジなし、しかもホッタラカシで
これなら悪くないと思いませんか?!
ですが、相場はそれほど甘くありません。(苦笑)
この「回収リスク」標準的な基準が動いてしまう事が
あるのです。要因は様々ですが、主なものを挙げると
・金融機関の規制の変更
92年のBIS規制開始で水準が数%程度上がり
ました。今後予想される規制強化はこれの押し上
げ要因になります。(株価へはマイナス)
・会計基準の変更
何を利益とするかの定義、何を株主資本とするか
の定義等が変わった場合。
#金融資産の時価会計導入等
・政策の影響
法人税の制度変更。法人への規制変更。
#企業への規制が厳しくなると回収リスクの基準
#は上がりますし、反対に緩くなると下がります。
また、配当や株式売却益に対する課税率の変更。
・中期的な人気の変動
特に国レベルで注目が集まるときとそうでない時
はかなり違います。今の中国やブラジルはかなり
回収リスクが下がっています。
※つまり株は割高にみえる・・・と言う意味です。
と言う感じです。
事前に予想できる物もありますが、そうでない場合
もあり・・・
結局はいつ変動しても良いように備えておく必要が
あるという事になります。
※この備える方法も後でお話しますネ!
但し、最近8年~10年の日本は比較的安定してい
ます。シンプルに「回収リスク10%基準」で、う
まく対応できています。
そんな訳で、この「回収リスクで株の割高、割安を
判断する」方法
「絶対ではないけれど、そこそこ当てにはなるし役
に立つ」と思っています。
個人的にはよく使われるPER等よりは全然使える
と思っています。
次回(来週?!)にその辺をお話します。
←前へ/次へ→
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ここではなるべく簡単に、この収益還元法を説明し
てみますネ
金融工学と言うと大げさですが、ロジカルな判断方
法とし知っておいて損はないと思いますヨ!
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【アクリバ理論その5】回収リスクの応用と変動
#本当は短期への応用を書こうと思いましたが、順番
#を変更します。
さて前回は、
「株価から計算する回収リスクによって将来の株価が
かなり予想できる(可能性がある)」
という事をお話しました。
これが本当なら、中期的な収益を上げることは簡単で
す。
簡単な試算ですが例えば2003年から2006年の相場で、
○回収リスクで株価が安いと判断できる場合
安値+20%で仕掛けの買いを入れる。
○回収リスクで株価が高いと判断できる場合
高値-20%で手仕舞い売する。
とすれば買い9,124円、売り14,050円が可能。
またその後2009年までは、
○回収リスクで株価が高いと判断できる場合
高値-30%で仕掛けの売りを入れる
○回収リスクで株価が安いと判断できる場合
安値+30%で手仕舞い買いする。
※詳しくはお話しませんが、下げ相場の方が値動きが
荒いため、トレーリングストップの幅を広げていま
す。
とすれば売り12,806円、買戻9,092円が可能。
合計8,646円の利益です。
日経平均のレバレッジなし、しかもホッタラカシで
これなら悪くないと思いませんか?!
ですが、相場はそれほど甘くありません。(苦笑)
この「回収リスク」標準的な基準が動いてしまう事が
あるのです。要因は様々ですが、主なものを挙げると
・金融機関の規制の変更
92年のBIS規制開始で水準が数%程度上がり
ました。今後予想される規制強化はこれの押し上
げ要因になります。(株価へはマイナス)
・会計基準の変更
何を利益とするかの定義、何を株主資本とするか
の定義等が変わった場合。
#金融資産の時価会計導入等
・政策の影響
法人税の制度変更。法人への規制変更。
#企業への規制が厳しくなると回収リスクの基準
#は上がりますし、反対に緩くなると下がります。
また、配当や株式売却益に対する課税率の変更。
・中期的な人気の変動
特に国レベルで注目が集まるときとそうでない時
はかなり違います。今の中国やブラジルはかなり
回収リスクが下がっています。
※つまり株は割高にみえる・・・と言う意味です。
と言う感じです。
事前に予想できる物もありますが、そうでない場合
もあり・・・
結局はいつ変動しても良いように備えておく必要が
あるという事になります。
※この備える方法も後でお話しますネ!
但し、最近8年~10年の日本は比較的安定してい
ます。シンプルに「回収リスク10%基準」で、う
まく対応できています。
そんな訳で、この「回収リスクで株の割高、割安を
判断する」方法
「絶対ではないけれど、そこそこ当てにはなるし役
に立つ」と思っています。
個人的にはよく使われるPER等よりは全然使える
と思っています。
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