私は投資判断やリスク管理に「収益還元法」を中心と
した金融工学の考え方を使っています。
ここではなるべく簡単に、この金融工学のエッセンス
をご紹介してみます。
「金融工学」・・・名前は大げさですが、ロジカルな
判断方法とし知っておいて損はないと思いますヨ!
初めての方まずバックナンバーをご一読頂く事を
オススメします。
バックナンバーはこちら
【アクリバ理論その14】投資期間での損得
前回は
「投資対象として考えるベキは、期待リターンがプラス
のものである」
と言う当たり前だけど、一番無視されそうな原則について
お話しました。
これは本当に重要なんですヨ!
是非
「今のやり方で期待リターンプラスが見込めるか」
一度考えてみる事をオススメします。
今回はこれを広げて「期待リターンプラス」にしやすい
運用方法についてのお話です。
【投資期間での有利不利】
さて、今回も「将来の予測は不可能」を前提にして、投資
期間で有利不利があるか否かを確認します。
これまでお話したとおり、日経平均は
平均的な期待リターン 4%/年
平均的な値動き ±20%/年(標準偏差と言います)
です。
この前提で、投資期間によって利益が出せる確率を考えます。
すると
1日の投資で利益が出る確率 50.4%
1ヶ月の投資で利益が出る確率 52.3%
1年の投資で利益が出る確率 57.9%
10年の投資で利益が出る確率 73.6%
30年の投資で利益が出る確率 86.3%
※上記には手数料は含みません。
なんて結果になります。つまり「長く持つ程有利」が結論
です。
詳しい話は避けますが、確率論では
1:期待リターンは「期間」に比例する。
2:値動きの幅は「期間のルート」に比例する。
との大原則があり、投資期間が長いほど、リターンは増えま
すが、値動きはリターン程には増えないからです。
確認すれば分かりますが、相場も結局この法則通りに動いて
いるのです。
従いまして、「将来の予測は不可能」であれば
「株は買ってずっと持っておくのが
一番良い(Buy And Hold)」
と言う(有名かつ退屈な)結論になってしまいます。
ですから、
「下手に売買すると、かえって損をする(又は儲け損なう)
事になる」
と言う事です。
おそらく、多くの方がこの結論に違和感を覚えるのでしょう
ネ。でも確率論から言うとこうなのです。
前回お話したとおり、バクチや宝くじは投資対象としては
「失格」なのですが・・・我々人間は「夢をみて」買って
しまうのです。
#もちろん、ゲームとして楽しむ事は否定しません。
株の売買も「下手をすると」これに近い事である可能性が
あります。これは人間の本性かもしれません。
ですから「株を売買する」ならば「将来を予測できる」
なにかが必要です。
これによって「Buy And Holdに勝てる」と言う合理的な判
断があって初めて「株を売買しても良い」事になります。
でないと「株を売買する」は無駄どころか害にしかならな
い・・・と言うことになりかねません。
さて「将来の予測は不可能」なのでしょうか?!
それとも可能なのでしょうか?!
次回はこのあたりを中心に話を進めたいと考えています。
←前へ/次へ→
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「金融工学」・・・名前は大げさですが、ロジカルな
判断方法とし知っておいて損はないと思いますヨ!
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【アクリバ理論その14】投資期間での損得
前回は
「投資対象として考えるベキは、期待リターンがプラス
のものである」
と言う当たり前だけど、一番無視されそうな原則について
お話しました。
これは本当に重要なんですヨ!
是非
「今のやり方で期待リターンプラスが見込めるか」
一度考えてみる事をオススメします。
今回はこれを広げて「期待リターンプラス」にしやすい
運用方法についてのお話です。
【投資期間での有利不利】
さて、今回も「将来の予測は不可能」を前提にして、投資
期間で有利不利があるか否かを確認します。
これまでお話したとおり、日経平均は
平均的な期待リターン 4%/年
平均的な値動き ±20%/年(標準偏差と言います)
です。
この前提で、投資期間によって利益が出せる確率を考えます。
すると
1日の投資で利益が出る確率 50.4%
1ヶ月の投資で利益が出る確率 52.3%
1年の投資で利益が出る確率 57.9%
10年の投資で利益が出る確率 73.6%
30年の投資で利益が出る確率 86.3%
※上記には手数料は含みません。
なんて結果になります。つまり「長く持つ程有利」が結論
です。
詳しい話は避けますが、確率論では
1:期待リターンは「期間」に比例する。
2:値動きの幅は「期間のルート」に比例する。
との大原則があり、投資期間が長いほど、リターンは増えま
すが、値動きはリターン程には増えないからです。
確認すれば分かりますが、相場も結局この法則通りに動いて
いるのです。
従いまして、「将来の予測は不可能」であれば
「株は買ってずっと持っておくのが
一番良い(Buy And Hold)」
と言う(有名かつ退屈な)結論になってしまいます。
ですから、
「下手に売買すると、かえって損をする(又は儲け損なう)
事になる」
と言う事です。
おそらく、多くの方がこの結論に違和感を覚えるのでしょう
ネ。でも確率論から言うとこうなのです。
前回お話したとおり、バクチや宝くじは投資対象としては
「失格」なのですが・・・我々人間は「夢をみて」買って
しまうのです。
#もちろん、ゲームとして楽しむ事は否定しません。
株の売買も「下手をすると」これに近い事である可能性が
あります。これは人間の本性かもしれません。
ですから「株を売買する」ならば「将来を予測できる」
なにかが必要です。
これによって「Buy And Holdに勝てる」と言う合理的な判
断があって初めて「株を売買しても良い」事になります。
でないと「株を売買する」は無駄どころか害にしかならな
い・・・と言うことになりかねません。
さて「将来の予測は不可能」なのでしょうか?!
それとも可能なのでしょうか?!
次回はこのあたりを中心に話を進めたいと考えています。
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